なにかのお医者さんになるんですか?

思ったコトを紹介します。

【完全保存版】研修先どうしよ…マッチング先に迷ったら見ておくべき10のポイント【医学生・研修医】


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お疲れ様です、ファラデーです!毎年夏に行われる医学生のマッチング試験。どこの病院で研修医を行うかが決まる為、非常に重要な試験です。今回は、マッチングに向けてどういうコトに気をつけるべきかをまとめてみました。

マッチングとは

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医師免許を得て臨床研修を受けようとする者(研修希望者)と、臨床研修を行う病院(研修病院)の研修プログラムとを研修希望者及び研修病院の希望を踏まえて、一定の規則(アルゴリズム)に従って、コンピュータにより組み合わせを決定するシステムである。

https://www.jrmp.jp/aboutmatching.htm

どの病院をマッチングに出すべきか

マッチングに出す病院を決める上で重要ないくつかの要素があります。個人的に大切だと感じる10の要素でまとめてみます。

①ブランド

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いわゆるブランド病院と呼ばれる研修先を求めるのか、そうではないところを目指すのか。実際には、ブランド病院と呼ばれるところでも周囲にたくさんの病院があるところでは、救急症例などが分散する為、田舎の野戦病院よりも力がつきづらいコトがあります。一方で、「若手医師のためのキャリアパス論」での

 

人を肩書きで評価するのはとても不愉快なことで、僕自身もこれまでの人生でそのような不愉快な思いを何度もしました。医師になる前の医学生であっても同じような経験があるでしょう。これは世の中の不変の真理です。とても不愉快な真理です。ですがまずはこのことを現実として受け止めてください。この現実は鉄の壁のように不動で立ちはだかる真実なのです。

 

というアドバイスは非常に強烈です。「○○病院で研修している研修医」というだけで一定の評価が得られるのは悪いコトではありません。自分がなにを求めるのかをハッキリさせましょう。

②立地

これは非常にシンプルで、「都市部」か「田舎」かの二択に絞られると思います。一般的には、都市部の方がアフター5は充実しますし、有名な先生が多いです。他方、田舎ではワイルドな研修でき、患者さんは寛容で、給料は高く生活費は安い傾向にあります。

③給料

立地によるところも大きいですが、病院の給与体系によっては都市部であってもかなりの高給が貰えるところもあります。研修が研修医の第一の目的ではありますが、社会人である以上、収入を重視するコトは悪いコトではありません。経済的に余裕があれば、ためらいなく参考書を買うコトも出来ます。

④診療科

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全ての診療科が完璧な市中病院は、ほとんどありません。自分が行く可能性がある科が強い病院を選ぶのか、あるいは研修中は救急領域に絞るのか等、考え方で選ぶ病院が異なってきます。一方で、大学病院であればかなりの診療科が充実していますが手技が少なく研修医が自由に診療できない傾向にあるので、このあたりも自分の中で何を重要とするのかという重み付けが大切になってきます。

⑤当直

当直の回数や形体も確認しておきましょう。それぞれの科の救急外来だけを担当する「科当直スタイル」なのか、来た救急車全てを診るスタイルなのか、はたまた1年目はウォークインだけで2年目から救急車対応なのか、様々な当直があります。

⑥同期

一生の友になります。もしかしたら人生最後の一生の友かもしれません。研修医の人数や雰囲気、出身大学の傾向なども把握しておいて損はありません。

⑦先輩

一年間、とてもお世話になります。別に優秀であるかどうかは大きな問題ではありません。当直に一緒に入る時に、この人と一緒だったらどうかというコトを想像してみると良いでしょう。

⑧医局

研修医にはあまり関係無いコトかもしれませんが、その病院でどの大学の医局が強いのかというのも選ぶ理由になりえます。自分の出身校が多い病院の方がホーム感はあるでしょうし、全く違う大学ばかりのところに行けば様々なコミュニティに知り合いができます。

⑨人生観

個人的に一番大切だと考えているコトです。どんなに忙しい研修を送っても、それを活かす人生を送らなければ、あまり意味はありません。どんなにハイポでも、自分の人生に納得できるならば全く問題はありません。

⑩専門科

学生時代に将来の診療科を決めていても、実際の臨床で働いてみると、「こんなに楽しいのか!」「こんなはずじゃなかった…」という場面が出てきます。研修医生活のうち、専門科を決めるまでの1年半で様々なコトを経験し、感じ、旅ができる研修先を選びましょう。

マッチングで必要なコト

面接

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「なぜ医師になるのか」「将来なにがしたいのか」「なぜその病院なのか」。この3つが固まっていれば、ほとんど問題ないと思います。もちろん多くの場合、「単にブランド病院だから」「給料が高いから」「先輩がいるから」という状況が生まれます。しかし、なんとかして、場合によっては国試の勉強の妨げになってでも、上の3つの質問に対する自分の答えを用意するべきだと思います。そうでなければ、研修が終わって、専門科を決めるぞ!という時でも、「なんとなく楽そうだから」「たくさんお金が貰えそうだから」「とりあえず普通の人生が送れればよい」のようなつまらない医師になってしまいます。

小論文

大学受験でも経験した人もいる小論文。正解や不正解がある内容は基本的には出題されない為、どんな内容であっても自分の中で論理を構築するコトが出来れば問題ないでしょう。実際はそうであっても、あまり過激な論理は書かないほうが良いと思います。

 

試験

いわゆる有名病院ではマッチングの際に、医学知識を問う試験があります。基本的に試験を行う最大の目的は、

「国試にちゃんと受かる医学生を見極めたい!」

というコトです。「優秀な学生が欲しいから試験をする」というのは、超有名病院でのみ行われるコトで、「結構人気あるよ」ぐらいの研修病院では「国試に最低限受かる知識+面接」で決まります。

マッチングに役立つオススメ本

ハローマッチング

言わずと知れたマッチングに関する王道本です。マッチングで必要なコトや押さえるべきポイントはもちろん、それぞれの研修病院の小論文などの数年分データが載っているので、具体的な対策をするコトが出来ます。

まとめてみた マッチング対策

近年人気のある「まとめてみた」シリーズ。医学に関する本として有名なシリーズですが、マッチングに関しても安定の内容が書かれています。