初期研修医1年目が終わるから経験したコトをまとめてみた
お疲れ様です、ファラデー(@faraday_198)です。
もうすぐ初期研修医1年目が終了します。自分がこの1年で経験したコトを手技を中心にまとめてみました。なにかの参考になれば幸いです。
研修した科
自分が研修した科は以下です。
- 一般内科
- 循環器内科
- 消化器内科
- 血液内科
- 神経内科
- 救急科
- 外科
- 麻酔科
経験した手技
採血
医学生時代の実習でも経験する採血。まずは、血液検査の為に「上腕正中」から取れるようになりました。その後は、当直業務などを通して、動脈血ガスが必要な時には「大腿動脈」や「橈骨動脈」、血液培養が必要な時には「大腿静脈」から採血するコトもありました。
特に「大腿静脈」は見えないし触れませんが、中心静脈カテーテルを入れる際に必要になる手技なので、意識的に取るようにしていました。滅多にありませんが、後腹膜血腫などのリスクを負って、大腿動脈から取らなくて済みますし。
ただ、CPAの患者さんの採血は未だに苦手です。触知出来ない上に、時間がないという状況ですから…
ルート確保
22ゲージや20ゲージを中心に、色々な部位で経験しました。基本は、上腕ですが、時には足から入れるコトもありました。
サーフロー針を挿入するコト自体も重要ですが、なにより静脈選びが大切。上手い人は、場所選びがスゴイ!1年間で多少上達はしたと思いますが、熟練の看護師さんには足元にも及びません。
動脈ライン
ICUや手術室で経験しました。触知する時に力を入れすぎたり、動脈に当たったとしても外筒がなかなか進まなかったりと、自分は苦手な手技でした。
中心静脈カテーテル
頚部、鎖骨下、鼠径に加え、PICCも経験しました。エコーを使うコトで、かつてのようにブラインドで挿入する必要はなくなりましたが、それでも手順を頭にしっかり入れて、スムーズに行うには非常に気を使う手技です。研修医の間に、上級医から任せてもらえるレベルにならなければ、と思っています。
気管挿管
手術室や当直で計100例ほど経験しました。良い指導をして頂けたおかげか、良い症例に当たったのか、ほとんど食道挿管や挿管困難になるコトなく、行うコトが出来ました。
胸腔ドレーン挿入
気胸や胸水貯留の患者さんに行います。経験数も少なく、上級医に手取り足取りで行ったという感じ。
尿道バルーン挿入・胃管チューブ挿入
救急外来で頻繁に行う手技です。途中で入りが悪くなっても、焦らずそのまま押し付ける等、細かなコツを身につけるコトが出来たかなと思います。
FAST
外傷症例などで行います。よく「研修医のFASTはSLOWだ」と言われるそうです。時間がない状況で行うコトもありますので、しっかりと評価できる画像を素早く出せるように努力しました。
縫合
救急外来で頭から足まで様々な状態の傷を縫いました。単縫合やマットレス縫合などが主でした。出来るだけキレイに治るように丁寧に縫うコトを心がけました。
胸腔穿刺
胸水の除水目的で行いました。エコーで適切な位置を探し、慎重に針を挿入します。
腰椎穿刺
いわゆるルンバール。救急外来や手術室で10例ほど経験しました。患者さんにしっかりとした体勢を取ってもらい、慎重に針を挿入します。髄液を採取するのに時間がかかるので、一滴も無駄にしないようにと指導されました。
内視鏡
消化器内科で、上部消化管内視鏡を経験させてもらいました。こちらは他の手技と異なり、安全な工程を指導医の元で行います。カメラの使い方の基本を実感できました。
気管支鏡
喀痰を吸引する目的で行いました。
心臓カテーテル検査
非常に専門性の高い手技なので、左室造影などを指導医をの元で経験しました。
骨髄穿刺
血液内科で10例ほど経験しました。胸骨から行う症例がほとんどで、患者さんに不安を与えないよう、細心の注意をしながら、かつ痛みが少なく済むように行いました。
経験したコト
転院搬送
計10回程ですが、転院搬送も経験しました。安定している方から、急変する可能性のある方まで様々でした。幸い、大きな変化が起こった方はいませんでした。
学会発表
学生時代から行っている同級生もいましたが、自分もはじめての学会発表を経験できました。2年目以降も、面倒くさがらず、積極的に参加したいと思っています。
これからの課題
なにより大きな課題は、専門科決定です。まだ決め兼ねていますが、夏〜秋までには決めなければなりません…大学受験以上に、一生を決める選択なので、非常に迷います…
他には、それぞれの手技をより洗練したいと思いますし、チャンスがあれば症例報告論文などにも挑戦したいと考えています。
以上が、自分が研修医1年目で経験したコトのまとめでした。