あなたがいつまでも痩せない理由を解説しよう。
お疲れ様です、ファラデーです。『努力』には、「真の努力」と「偽の努力」の2種類があります。ほとんどの人が「偽の努力」を知らずしらずに行ってしまう原因を分析します。
「真の努力」と「偽の努力」ってなに?
「夏までに痩せたい」
「あと5年で働かなくてよいぐらいのお金持ちになりたい」
「○○大学に合格したい」
様々な「なりたい自分」が私達の中にいます。そんな自分になるために、私達は努力します。でも、多くの人は「偽の努力」をしてしまっています。
「偽の努力」というのは、「なりたい自分に近づいているように思わせるけど、実際は全く近づいていない行為」の事です。
例えば、先の「痩せた自分になりたい」という願望を分析してみましょう。
痩せるために必要なコトは「食事と運動」、以上。
多くの人が自分の体型に満足していません。世間では「痩せたい」という言葉が溢れかえっています。
まず「痩せたい」というのは、ガリガリになりたいというコトではありません。ほどよく筋肉がついていて、腹筋なんかも割れていて、動物的にセクシーな体型になりたい、という欲望です。
そのような体型になるために必要なコトは誰にでも分かります。食事に気をつけ、適度に運動をするだけ。本当にこれで終わりです。
「でも、それが出来ないんだよ。」
そのとおりです。だからこそ「痩せている」コトには価値がある。貴重なんです。
障害のない健常な方であれば、「歩ける」というコトに価値を見出している人はいないでしょう。誰かをみて「わぁ!あの人、歩幅がほぼ一定でブレるコトなく歩いてる!」と感動している人がいたら、かなり奇妙です。
多くの人が出来ないからこそ価値がある。だから価値のある自分になりたい。でも、大変な努力はしたくない。そういった矛盾した思いが、あなたを「偽の努力」へと導きます。
「偽の努力」をしてしまう2つの理由
人々が「偽の努力」に陥ってしまうのには、大きく2つの理由があります。
①ラクだから。
一つの理由は、単純にラクだからです。覚えておいてほしいのは、「偽の努力」は常に「真の努力」よりもラクな行為だというコトです。
「痩せる」コトに関して言えば、「真の努力」は食事の栄養素について勉強し調整し、カロリーを適切に制限。その上で、基礎代謝を上げるために筋肉量を増やし、有酸素運動でカロリーを消費します。その合計として代謝が勝っていれば、体重は減るし適宜筋肉もついていきます(本当のマッチョを目指す方は更に工夫が必要ですが)。
でも、そんな大変なコトは出来ないから、「偽の努力」として「1日15分つけるだけで痩せるデバイスをつける」「NASAが認めた痩せる酵素を毎日飲む」「ちゃんとした呼吸法で代謝アップ!」などのラクな行為に走ってしまいます。
「食事で出てくるごはんを一口分残す」「駅から家まで300m歩く」などの努力も非常に危険です。これらも正直大した努力ではなく、ラクな行為です。もちろん、やらないよりは多少の効果があるコトは認めます。ただ、「今日は駅から歩いたし夕飯はうどん食べてもよいか」というように言い訳に使われてしまう可能性があります。自分の行為を言い訳にしないようにしましょう。
②世界があなたに「偽の努力」をしてほしいから。
2つ目の理由は、世界があなたに偽の努力を求めているからです。
世の中の人みんなが痩せるための「真の努力」として、適切な食事と運動だけをはじめたらどうなるでしょうか。そうです、「1日15分つけるだけで痩せるデバイス」も「NASAが認めた酵素」も「ちゃんとした呼吸法を学ぶための教材」も売れなくなります。
世界はあなたに痩せてほしいなんて思っちゃいません。あなたが時間を犠牲にして得たお金を、デバイスなり酵素なり教材なりに使ってくれれば良いんです。
だから、色々なラクな方法を提案して、ラクをしたいあなたの気持ちを引きつけようとするのです。
「真の努力」をするために必要な3つのコト
では、そういった「偽の努力」に陥らないための3つのステップを紹介します。
①「真の努力」を見つけるインテリジェンスを身につけるコト
「痩せる」ために必要なのは、「食事と運動」だと紹介しました。本当でしょうか?
私はそれが痩せるために必要なコトだと信じていますし、だからこそこうやって紹介しています。でも、例えば、この後、記事の中で、「この野菜を食べれば適切な食事が摂れる!」みたいな広告が出てきたらどうですか?怪しくないですか?
「誰かを信じるコト」と「自分の頭で考えるコト」は近いようで全く異なります。
誰かを信じるためには、自分の頭で考えてその情報が本当に正しいと自分で納得できるのかを考える必要があります。
それぞれの行為において「真の努力」がなんなのかは誰も教えてくれません。多くの情報があふれかえる社会の中で、自分で見つけなければいけないのです。
その行為における「真の努力」が曖昧になればなるほど、世界はあなたを騙しやすくなります。「幸せになるのは?」「健康になるには?」「子供に最適な教育とは?」。とんな曖昧なテーマこそ、自分で責任をもって「真の努力」を見つけ出す必要があります。
②「真の努力」を続ける精神力
「真の努力」を設定したら、それを必要な期間続けなければなりません。さすがに3日頑張っただけで満足いく筋肉はつかないでしょうし、入学した学校の試験も突破できません。自分の責任で、「真の努力」を見つけ出したあなたなら、必ずやその努力を続けられるはずです。
③「真の努力」を修正する対応力
そして、それを一定期間続けた後に、もし成果が得られなければ、立ち止まって「真の努力」が正しいのかどうかを検証する必要があります。もちろん、自分の責任で。
「偽の努力」をしていれば、結果がでなくても誰かのせいにできます。「この酵素効かないねー」と。でも「真の努力」を決めたのはあなたです。間違っていれば、全てあなたの責任です。
間違っているかもしれなければ、常に検証が必要です。続けている期間が短いのかもしれません。タイミングが悪いのかもしれません。あるいは全く違った行動が必要なのかもしれません。
食事に気をつけて、筋トレをしているのに痩せない場合はどうでしょう。「気をつけて」いるつもりが大量の炭水化物をとっていたり、筋トレも回数ばかりで負担が少ないのかもしれません。いわゆるPDCAサイクルを回し続けるしかないのです。
まとめ
- 「偽の努力」はラクで、世界がオススメしてくる。
- 「真の努力」は大変で、曖昧なコトが多い。
- 「真の努力」がなんなのかは、自分の責任で、決める必要がある。
- 「真の努力」は続けなければいけないし、間違っていれば検証する必要がある。