なにかのお医者さんになるんですか?

ガジェット大好きな研修医の戯言。

病院実習に出るまでに医学生が受ける試験をまとめてみた


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お疲れ様です!医学生ファラデーです。

医学生の卒業時の目標は医師国家試験に合格する事です。毎年2月に行われている国家試験ですが、医学生はそこに辿り着くまでに数多くの試験を乗り越えてきています。今回は病院実習に出るまでの試験についてご紹介します。

1年生

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1年生は一部医療系の授業もありますが、メインは教養の授業です。よって、一般的な大学の試験を受ける場合がほとんど。教科書持ち込み可だったり、レポートだけだったり、中には出席さえせずとも単位が貰える授業も…?(大学生らしいキャンパスライフが送れるのもこのころだけ!!)

 

一部の医療系授業としては、高校生物(あるいはその延長)のような内容が多い印象です。大学受験で生物を選択していた場合、結構余裕でテストも乗り切れます。

2年生

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教養の授業が残っている場合も多々ありますが、2年生頃からは徐々に医学部的な講義が増えてきます。骨学や組織学などの形態学などがメインで、解剖実習などが始まる場合もあります。

 

テストとしては、それぞれの講義に関して筆記試験が課されます。「講義で使用したプリント」と「分厚い教科書」を買うなり図書館で借りるなり先輩から借りるなりして勉強します。ちなみに買うと1万円以上する場合も多い上、勉強に対する強い意志がないと綺麗な教科書のままテストが終わったりします。

 

解剖実習に関しては、筆記の他に実習試験があります。私の大学では、解剖実習室で決められた時間で机をグルグル回りながら回答していくというスタイルでした。

 

3年生

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基礎医学(細菌学とか生理学とか…)に関しては、2年生と大きな変化はありません。一部、臨床医学(呼吸器、循環器などなど)が始まります。こちらについては、一生役立つ知識であるので、やる気を出す学生が多い気がします。(もちろん基礎医学も大切ですが)

 

近年、多くの医学生に人気なのがいわゆる「病みえ」シリーズ。挿絵も多く、内容も要点から細部まで記されています。

病気がみえる 〈vol.1〉 消化器

病気がみえる 〈vol.1〉 消化器

 

 多くの医学生がこの「病気がみえる」や「STEP」などの参考書を用いて勉強しています。ただし、いわゆる権威ある参考書ではないため、このような本を好まない先生方もいるので注意してください。私は初学者が勉強するにはピッタリだと思います。

 

余裕がある人は「ハリソン」でも「朝倉」でもいくらでも追求すれば良いと思います。

ハリソン内科学 第4版

ハリソン内科学 第4版

 

 

4年生

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臨床医学がメインになってきます。公衆衛生などの社会医学の講義や実習などもあります。この時期に行われる試験として大きな山場となるものがあります。

それは、「CBT」「OSCE」です。

CBTとは

「Computer Based Testing」の略称で 、病院実習に出る前の学生が総復習として受ける試験です。

CBTは、臨床実習開始前までに修得しておくべき必要不可欠な医学的知識を総合的に理解しているかどうかを評価する試験です。

 

CBTは、コンピューターを用いて問題プールから受験生ごとに異なる問題がランダムに出題されます。ランダムに出題されても受験生ごとの平均難易度に差がないように調整されます。

- CATO - 社団法人 医療系大学間共用試験実施評価機構

早い大学で3年生の終わりに行い、通常4年生のどこかのタイミングで行う場合が多いようです。不合格になると病院実習にいけない上、自分の正答率や順位が明らかになるので、これまでの試験よりもやる気を出ます。

 

勉強法としては、国試でも使うQBや予備校の授業などを受ける人が多いです。TECOMやMECが二大予備校として人気がありますが、どちらも有名講師がいますし、ぶっちゃけやる気があれば通りますw

 

予備校の授業は重要な点が簡潔にまとめられている場合が多いので、CBT勉強の前から見ておけば良かったなぁと思いました。余裕がある人は一つ上の先輩と同じ講座を申し込んでみても良いかもしれません!

 

クエスチョン・バンク CBT 2017 vol.1: プール問題 基礎編

クエスチョン・バンク CBT 2017 vol.1: プール問題 基礎編

 

 

 

早い人はこのタイミングで、国試勉強のバイブルとも言える「Year Note」を購入する人もいます。イヤーノートは毎年少しずつ更新されるので、まだ早いかな…と考える人も多いようですが、電子版なら毎年¥3,000で更新できます。結構便利なので、私は電子版をメインに使ってます。

 

イヤーノート 2017: 内科・外科編

イヤーノート 2017: 内科・外科編

 

 

www.medilink-study.com

OSCEとは

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「Objective Structured Clinical Examination」の略。要するに病院実習に出る前に患者さんに失礼のないよう、実習を有意義に出来るように最低限の医療面接と実技が出来るかどうかを見る試験。こちらも不合格=即留年ですので、結構緊張します。

 

医学生・歯学生が診療参加型臨床実習に参画する場合も当然、一般診療に関する基本的臨床能力を備えていることが必要です。この評価を行うのが客観的臨床能力試験 Objective Structured Clinical Examination OSCE(オスキー)です。

- CATO - 社団法人 医療系大学間共用試験実施評価機構

 

実技などは普段から意識していないと練習する時間が無いので、友人数人で何度か練習してから臨みました。またまた「病気がみえる」シリーズで勉強しましたが、こちらは実習が始まってからもたまに見て復習してます。

 

診察と手技がみえる〈1〉

診察と手技がみえる〈1〉

 

 

そして病院実習へ

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このような試験を乗り越えて晴れて実際の病院現場での実習が出来ます。 実習では筆記試験はありませんが、口頭試問や国試に向けた模試などを任意で受ける事になります。まだまだ道は長いのです…